ペルシャじゅうたんのギャッベについて
ペルシャじゅうたんを聞いたことがある方も「ギャッベ」という言葉をご存じの方は少ないのではないでしょうか。
「ギャッベ」とはイラン敷物の中でも種類が最も豊富で織り方・染め方・ウール素材の種類に紡ぎ方・毛足の長さ・デザインと確認すればするほど違いが見つかってしまうほど、他の敷物とは比べ物にならない魅力的なもので、ガシュガイ族をメインに多数の部族による織りは太古の昔から作られ現在に至ります。
それぞれの部族による図面のない即興で織りあげていく感性の面白さや独特なデザイン性、作り手の個性が表れるオリジナリティーあふれる実用性と意匠性を兼ね備えた必需品は1点もので、動物をモチーフにしたもの・部族の柄をデザインしたもの・草花や木・メダリオン・デフォルメした柄など調べれば調べるほど奥深い歴史と伝統を感じさせられる作品です。
近年この創造性が織りなす世界観が欧州で紹介されたことがきっかけとなり、更に価値あるものとして世界に認められるようになりコレクターだけでなく、一般住宅のインテリアとのコーディネートもしやすく部屋のアクセントに購入する方・アート作品の魅力で飾る方と様々ですが、ホームページで作品を見るだけでも圧倒されます。
上質な羊毛を使用し織られるギャッベはイラン国内でも世界の支持を得たことで再評価され、部族の必需品から民族を支え現在では国の誇りでもあり大自然からの恵みと部族からの贈り物として世界中から愛されています。